スタートアップで働いているとよく耳にする言葉をコツコツと書き溜めていくシリーズ第6弾です。
前回のはこちら
今回はかなり難しい用語が多いです!実際に企業買収に関わった方にアドバイスを頂いた内容になっております!
目次
DD(デューデリジェンス)
デューデリ。M&Aを行う際に買収の対象企業を調査すること。財務・法務・税務・事業の実態などあらゆる側面から専門家による調査が行われ、買収した際のリスクを洗い出したり、買収後のシナジーを検討する材料にしたりする。
ユニットエコノミクス
顧客1人(法人などの場合はアカウント)あたりの平均の経済性。ユーザーを1人獲得するのに儲かっているのか損しているのかという考え。会社自体が赤字でも、ユニットエコノミクスが高ければ、大規模な投資(テレビCMなど)を行うことで大きな成長が見込め、多額の資金調達を受けることが出来る。
CAC
カスタマーアクイジションコスト。顧客獲得にかかるコストのこと。(営業コスト+マーケティングコスト)÷ 新規顧客数の計算式で算出できる。どんなにユーザーが増えていても、顧客獲得にコストが掛かりすぎている場合、黒字化しない可能性も。CACが低く、LTVが高いほど、成長する事業になる。
FA(Financial Adviser)
M&Aの助言を行う業者のこと。売り手もしくは買い手の利益を最大化させるミッションにコミットする。
IM(Information Memorandum)
インフォメーションメモランダム。M&Aが競売になった際に、入札企業側に開示される売却対象企業の情報。会社概要・沿革・財務諸表や事業計画など
LOI(Letter of Intent)
基本同意書。M&Aが締結する前に、売り手と買い手がM&Aを行う意志があることを取り交わす契約書のこと。この契約後は他の買収を希望する会社との交渉を禁止する内容や(独占交渉権)、秘密保持契約(NDA)などが含まれている。
アーンアウト
M&Aの契約上で、一部の対価を一定の条件を満たした場合に支払うという合意内容のこと。たとえば売上が100億円を突破したら残りの10億円を払うなど。買い主が買収時に無理な値段を付ける必要がなくなり、売り主は条件次第では達成時により多額のリターンを得ることができる。
ロックアップ
買収された企業のキーマンに対して、2〜3年の期間は株を売却できなくしたり職を辞することができないようにする契約のこと。
PMI(Post Merger Integration)
買収後に、新しい組織体制を作って統合をするプロセスのこと。統合後により企業価値を高めるために非常に重要なプロセスとなる。こういった作業を支援するような会社も存在する。
DCF法(Discounted Cash Flow法)
割引キャッシュフロー法。現在の会社の価値と将来生み出すであろう会社の価値を照らし合わせ、将来生み出すと予想されるフリーキャッシュフローを割引して現在の価値に還元し、さらに数年後に永続的に得られる価値を現在の価値に還元した上で、その両方を足した合計額を企業価値とする方法。
※DCF法はエクイティ調達の際も参考にしているVCが一部あったりするのですが、実質的にスタートアップの価値算出に即していないところが多いので、あまり採用されません。
書き手:小島 芳樹 Webやスマートフォンアプリによるサービスを開発・提供する会社で働いています。 Twitter: @yoshikikoji |
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