いまさらだけどHappy Hacking Keyboardを手に入れた

更新日:2016年5月30日

Happy Hacking Keyboardとは?

Happy Hacking Keyboardとはプログラミングに本当に必要なインターフェースとは何かをとことん追求したキーボードで、1996年に発売されて以来たくさんのギークをとりこにしてきました。

アメリカ西部のカウボーイたちは、馬が死ぬと馬はそこに残していくが、どんなに砂漠を歩こうとも、鞍は自分で担いで往く。馬は消耗品であり、鞍は自分の体に馴染んだインタフェースだからだ。
いまやパソコンは消耗品であり、キーボードは大切な、生涯使えるインタフェースであることを忘れてはいけない。
[東京大学 和田英一 名誉教授の談話]

和田英一教授が当時キーボードに対する不満を論文にして発表したのがきっかけで、富士通の子会社であるPFUと共同開発したものです。

製品の特長

滑らかな使い心地

最近は薄型のキーボードが主流になって来ましたが、HHKBは昔ながらの高さのあるキーボードでタイプするとカタカタ・スコスコと音がなります。これがほどよく気持ち良い感じがして、ついつい癖になってしまいます。キーボードの高さのためかタイピングミスも少なくなります(となりのを間違えて押してしまうとか)。プログラマーは手元を見ないからといって刻印がないのも(僕のはあります)特徴です。

省スペース

「プログラミングに必要なキー」だけを厳選しているため、例えばテンキーを削ったりキー数を極力減らしています。カバンに入れて持ち運びできるようにA4サイズの半分を意識して作られています。私も会社と自宅で使いたいので持ち歩いています。

値段が高い

高いです。ハッキリ言ってめちゃくちゃ高い。
値段は¥27,500。Liteというシリーズは¥5,400です。

PCメーカーにとってキーボードは付属品だから、生産価格の安さが重視される。でも違うのです。
[和田英一氏のインタビューより]

なるほど…!と思わず唸ってしまうコメントです。

プログラマー向け…?だけじゃない

元々はプログラマー向けのマニアックなキーボード…という感じでしたが、最近は他の職種の方も手にとっていらっしゃるようです。

勝間和代さんとか
HHKB(ハッピー・ハッキング・キーボード) Pro JPの悦楽!!

サイボウズ式の藤村編集長とか
HHKB BTは、コードを書かずに文章を書く人にも最適。文章が書きたくて書きたくてたまらなくなります

文筆家の小野美由紀さんとか
キーボード「HHKB BT」のキータッチがマシュマロみたいでやばい

小野美由紀さんの「マシュマロみたい」というキーワードを見て思わず「ギークぽくない」と思いました。

iPhoneとかiPadで使える…?!

EneBRICK

Cerevoが出しているEneBRICKを使えばiPhoneやiPadでHHKBを使うことができます。HHKBとコラボしているものもあります。

ちょっと高いけど、使ってみるとすごくハッピーで、ついつい人に薦めてしまう使い心地のキーボードでした。
Happy Hacking Keyboard – PFU

書き手:小島 芳樹
Webやスマートフォンアプリによるサービスを開発・提供する会社で働いています。
Twitter: @yoshikikoji

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