Adobe Animate CCが大型アップデート。気になるその内容とは?

更新日:2018年10月28日

先日はアメリカのAdobe MAXの発表に合わせ、デザイナーにとって必要不可欠のツールであるPhotoshop、Illustrator、Adobe XDの機能アップデートの紹介を行いました。今回は昨年よりも大幅アップデートが行われたアニメーション作成ツール・Adobe Animate CCをご紹介します。

アップデート内容

・自動リップシンク(Adobe Sensei 搭載)
・クラシックトゥイーン対応のアセットワープ
・レイヤーの親子関係を指定するペアレンティング
・強化されたAfter Effectsとの連携
・VRコンテンツ作成と3Dモデルのインポート(ベータ)
・新しいWebGLランタイムとglTF対応(ベータ)

自動リップシンク(Adobe Sensei 搭載)

SenseiのパワーはAnimateにまで及んでいたとはびっくりです。どうやら従来のAnimate CCでのリップシンク(音声認識での口の動き)は細かな形を合わせる必要があるため非常に時間がかかる作業でした。それが今回Senseiを使うことで、音声と口のアニメーションを自動認識するので大幅な時短につながりました。
洗濯したオーディオレイヤーに基づいて、適切な口の形を自動配置までしてくれるので、もはや至れり尽せりです。

レイヤーの親子関係を指定するペアレンティング

これは、人間や動物の関節・動きをよりリアルに表現するために、タイムラインレイヤーに親子関係を指定できる機能です。
胴体が親で、腕や頭が子。腕が親で手が子。といったような関係性にすることで、親が動くと子も一緒になって動く設定ができます。いちいち一つ一つの部位の設定をする手間がないので、最低限のレイヤーで自然な動きを表現することが出来ます。

VRコンテンツ作成と3Dモデルのインポート(ベータ)

最近流行りのVRにも対応したモードが組み込まれたそうです。流行りをいち早く取り入れ、時代のニーズに合ったアップデートを繰り返しているのは本当にすごいですね。
360度のアニメーションを作成することができ、これらの仮想現実アニメーションをFacebookフィードとして使用したり、Office製品やWebサイトで使用できます。

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その他、基本的な描画機能やカラースウォッチパネルの強化などもされているそうで、よりアニメーションが作りやすく身近になったと思います。
今は写真・画像ではなく、ショートムービーやショートアニメなどが注目されつつあります。フラッシュから一周回ったアニメーションの流行の兆しなのかもしれません。今は自動認識やAIも駆使し、動く作品もだいぶ作りやすくなっています。アニメーション業界の変化にも注目していきたいですね。

書き手: もりむし
未経験×独学からデザイナーになりたくてなった人。 フルスタック修行中。
Twitter: @moriom_d

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