デザイン&プロトタイピングツールのproto.ioがメジャーアップデート、10個の新機能を紹介

更新日:2016年7月14日

デザイン&プロトタイピングツールとしてはかなり息の長い「proto.io」がメジャーアップデートを発表しました。ナンバリングに「6」がついています。今回はその中から10個の機能を紹介します。

1.Redesigned UI

UIが大幅に改修されたようです。それにしてもproto.io、パッと見すごく機能が多く見えるような気がします。ほとんどの機能のボタンをアイコンで表示しているからなのか…優先度の高い機能はアイコンで目立たせて、低い機能はメニューバーにテキストで表示するとか、改修するならそこらへんの整理が出来たような気がするのですが…。見た目はいい感じな気がしますが初心者にはウッとなるUIですね。

2.Animation Timelines Reimagined

アニメーションがタイムライン上で作れます。Flashっぽくアニメーションが作れるのは良いですね。

3.New Single-click Sharing

シェアが簡単に出来ます、という機能。以前がどういう仕様だったのかわからないのですが、前は簡単にシェア出来なかったんでしょうか?

4.New Proto.io App for iOS and Android

iphone

プレビューするためのモバイルアプリも刷新。シェアしたリンクから直接アプリが立ち上がって指定したプロジェクトが開けたりするようです。

5.Interaction Design Patterns

よくあるモバイルアプリのインタラクションデザインがいくつかパターンとして用意されているので、それを使えば簡単によくあるUIは再現できそうです。

6.Interaction Wizard

画面遷移などをドラッグ・アンド・ドロップでつけられるという機能。前はどうだったんでしょう?

7.User Testing Integration

いくつかのユーザーテストツールと外部連携できるとのこと。ユーザーテストツールは個人的にあまり使ったことがないので、また色々試してみたいと思います。

8.Visual Screens Navigator

画面を一覧で見ながら画面名の変更をしたり並び替えをすることができるようです。

9.Single Click Exporting

PDFやPNGでの書き出しがワンクリックで出来るようです。

10.New UI Text Component

テキストの装飾を、より細かく指定できるようになったようです。

感想

ひとつひとつの機能は細かくよく出来ているとは思うんですが、ちょっと機能過多な気がしますね。初めて触る人には何をすればいいのかわからないツールになっているんじゃないかと思います。そしてデザインの業務フローが驚くほど根底から変わりそうな可能性があるかといったら、あんまりそういうことを感じさせてくれることもなく。最近のInVisionやAdobeに比べるとインパクトが低いような気がしました。

最近思うんですけど、ツールにおいて本当に大事なのって機能の多さよりもビジョンなんじゃないかなって思います。ツールを使う人の仕事や生活の未来がどんなふうに変化していくのかを描けないと、ユーザーからの要望を詰め込んだだけのてんこもりツールが出来てしまう。そして進化を止めればすぐに他のプロダクトに追いぬかれます。常に新しい未来を描いて進んでいったプロダクトが勝っていくよなーと改めて思いました。

書き手:小島 芳樹
Webやスマートフォンアプリによるサービスを開発・提供する会社で働いています。
Twitter: @yoshikikoji

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