昨年末に出版された「デザイン組織のつくりかた」がめっちゃ面白くて読んでいます。
実はまだ完読できていなくて、あまりに面白くて何度も同じ章を読み直している途中…。
目次
デザイナーの組織化によって生まれる様々なスキルやロール
この本の中では、ここ近年のデジタル方面のデザインが内製化してきていること、そして組織化してきていることが語られています。
「デザイン組織」が作られる中で、デザインを作る以外にも色々なスキルやロールが生まれてきているようで、様々な職種が紹介されていました。
- プロダクトデザイナー
- コミュニケーションデザイナー
- UXリサーチャー
- サービスデザイナー
- クリエイティブテクノロジスト
などなど…
その中でも僕が気になったのは「デザインプログラムマネージャー」という仕事です。
デザイン専門のプロジェクトマネージャー?
「デザインプログラムマネージャー」と聞いて、どんな仕事を思い浮かべますか?マネージャーだから…管理職?プログラムもついてるし、デザイナーとエンジニアを統括する管理職?
この本によると「デザインプログラムマネージャー」とは
デザイン業務を円滑に進めることへの明確な責任を負う
という役割なのだそうです。
僕の感覚だとデザインを専門とするプロジェクトマネージャーっていう感じだなと思いました。
デザインプログラムマネージャーのお仕事
デザイナーが増える、また組織が大きかったりすると、色々なステークホルダーとの調整が必要になります。そういったことを円滑に推進するのがデザインプログラムマネージャーのお仕事。あれ?なんか中間管理職っぽくてつまらなく感じました?
実際には…
- デザイン部門以外とのコミュニケーション
- デザイン部のリソース調整
- デザイナーの採用・広報活動
- プロジェクトの優先順位やスケジュール調整
- 業務におけるツールの選定やプロセスの改善
- 外部ベンダーとのコミュニケーション
などなど…社内外の関係者と、デザイナーがとことん事業に貢献できるように環境を作っていく仕事、みたいですね。
でもちょっと「部門長」や「リーダー」とは違って、人の評価をしたりはしないみたい。「リーダー」と「マネジメント」の役割は違うってことですね。
実際にデザインプログラムマネージャーを募集している会社
さらっと調べたところ
- Amazon
- Airbnb
- Uber
など名だたる企業がこの職種で求人を出していました。あとは日本でも自動車メーカーとかにはこういった名前の職種があるみたい。日本のベンチャーやスタートアップでは見つかりませんでした。
デザインプログラムマネージャー、めっちゃやりたいな
僕はここ数年、いくつかのプロジェクトに関わりながら
- プロジェクトのいろんな調整したり
- デザイナーのためのコミュニティ作ったり
- 会社でクリエイターの採用活動やったり
- ブログで新しいツールのこと紹介したり
- いろんな外部ベンダーさんとお話したり
みたいなことを結構やってきていた気がして。どっちかというとプロダクトを作ることより、こういう仕事のほうが向いていたのかも。
個人的な思いとして「イケてるデザイナーをとことん応援したい」みたいな気持ちがあるんですよね。「デザインプログラムマネージャー」って、例えるなら選手を応援する野球部のマネージャー的存在じゃないですか。めっちゃいいな〜〜と思って。
ただ、大きな組織じゃないとなかなか1人以上置いておく、と言うのは難しいロールですね。僕はスタートアップ界隈が何だかんだ大好きなので、できればそういった会社をいくつか掛け持ちしてデザインプログラムマネージャー的なことができたらいいのにな〜なんて思ったりしました。
おもしろいです、「デザイン組織のつくりかた」
100冊ぐらい買って会う人みんなに配りたいぐらい。お金ないんでやらないですんけど。
書き手:小島 芳樹 Webやスマートフォンアプリによるサービスを開発・提供する会社で働いています。 Twitter: @yoshikikoji |
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