転職目的

更新日:2016年9月1日

GMOペパボさんの採用PR動画「採用目的」。
ペパボらしい、跳ねた感じの内容でした。「いるだけで成長できる環境」というのがここ最近のコンセプトということで、それが全面に打ち出されている様子です。成長したいという人材を求めてらっしゃるということは割りとジュニア層を狙っている感じなのでしょうか?もう一皮剥けたいという若手のエンジニアの方にはとても良い環境なのかもしれません。

さて、ここ数ヶ月いろいろな転職希望の方とお会いしました。
転職を考える理由は様々で
・部署を移動したら、思っていた業務内容ではなかった
・スキルを変えたい、伸ばしたい
・会社の方針が変わり、自分のスキルが活かせなくなった
・年収を上げたい、今の会社にその機会がない
・プライベートな環境に変化があり、それにともなって働く環境を変えたい
・海外に行きたい
・今の環境が辛い、成長できない
などなどなど。

でも結構な頻度で感じたのは、どうして転職したいのかがわりとぼんやりしている方が多いということ。
そして転職目的と、候補としてあげている会社がマッチングしていないことが多かったです。

どうして転職したいのか

これがぼんやりしている人が本当に多い。
最近の転職サイトは「気軽に見学に行きましょう」とか「まずは会ってカジュアルに話しましょう」というものがとても多いです。登録するだけでスカウトメールがバンバン届きます。選択肢が増えることがいいことなんですが、どうして転職したいのかを自分できっちりと整理できないと、多すぎる選択肢に惑わされて結局何のための転職なのかわからなくなって、幸せな転職ができなくなります。これは転職メディアが生み出してしまった大きな罠です。本来であるならば転職メディアはなぜ転職したいのかという気持ちや考えを一緒に整理してくれるような姿であるべきだと私は考えますが、なかなかそういうマインドの転職メディアってないですよね。

転職目的と会社がマッチングしない

これも本当に多い。
ぶっちゃけ大体の会社が『盛って』るからだと思います。まあそりゃ盛りますよね。これが行き過ぎると「入ってみたらなんか思ってたのと違った」現象を引き起こします。採用PRの行き過ぎや、ビジョンが走り過ぎて中身が無い会社ってどうしたら見分けがつくのか?結局は面接を通して現場の方とお会いして、お話をじっくり聞くしかありません。社長・CTOが面接一発で決めます!みたいな採用をやっている会社もありますが、それは危険。面接1回でその人の何がわかるんでしょう?内定が出たとしても「現場の方とお話をしてじっくり考えたい」と気持ちを伝えるべきです。

需要と供給のバランス

どの会社もエンジニア・デザイナーが慢性的に不足しているので、転職は結構簡単にできます。ただそういう需給バランスだからこそ、転職は慎重になるべきです。もし今、転職を検討されているのならば、転職サイトに登録したりエージェントさんに会う前に、まずはぶれない「転職目的」を考えることをオススメします。

書き手:小島 芳樹
Webやスマートフォンアプリによるサービスを開発・提供する会社で働いています。
Twitter: @yoshikikoji

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