ヤクザが最高のUXを提供したら、僕らに勝ち目はあるのか?

更新日:2018年3月6日

なんともひどい話です、漫画村。

噂には聞いていたのですが、どうせ質の悪いサイトなのだろうと今まで見たことがなかったのですが。実際、どんな風に運営されているのか疑問に思ってサイトを立ち寄ってみました…すると…

広告はウザいが、スルスル動くレビュー画面

最初、アダルトな広告が出て「うわ〜」という感じだったのですが、実際にマンガが表示されてページをめくってみると、Webブラウザとは思えない使い心地…。
しかも横めくりだけではなく、縦めくり(スクロール)にも対応。そして画像の読み込みがめちゃくちゃ速い…。

いつも僕はマンガボックスなどでマンガを楽しませてもらっているのですが、こっちのほうが読みやすい気が。ぶっちゃけコレ広告がなかったら相当使いやすいサイトなのでは…?

URLをペタッと送るだけで友達にシェアできる

iOSやAndroidのマンガアプリはインストールという過程があり、友達にLINEやTwitterなどで勧めるときに、簡単に伝えることができません。

それが漫画村ではできてしまう。しかも読みやすい。あれ…?

有料版になると広告がでなくなる…?

有料版では広告が表示されないということですから、違法のコピーマンガが優れたUXで提供されてしまう…?そんなアホな話があっていいのか…。

このサイト、「漫画村」で検索するとGoogleのトップにきちんとあがってきます。え?こんな違法サイトがGoogleにちゃんと引っかかるって…。MERYとかよりよっぽど悪質だぞコレ。

でもハッキリ言って、こんなめちゃくちゃなサービスが、心地よく提供されてしまったら、漫画家や出版社・マンガアプリ提供会社はたまったもんじゃありません。今すぐにでも法律の力で止めるべき。

無法者によるWebサービスは世の中にたくさんあります

出会えない出会い系、儲からない情報商材、そしてコピーだらけの動画・音楽・マンガサイト。
どれも法律を破ったとんでもないサービスばかりです。
世の中を便利にするためのWebサービスが、こんな悪意でしかないことに利用されているのを見ると、なんだか悲しくなりますね。

書き手:小島 芳樹
Webやスマートフォンアプリによるサービスを開発・提供する会社で働いています。
Twitter: @yoshikikoji

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