なぜ、あなたはそのWebサービスを作りたいのか?

更新日:2018年3月27日

前回はWebサービスを作るために必要なスキルについての話でした。今回はなぜWebサービスを作るのかという話。

Webサービスに関わらず、新規事業が立ち上がるプロセスには大きく分けて3つのパターンがあります。このプロセスには、なぜその事業をやるのかという根幹的な思いが込められているものであり、これによってサービスが目指すものや、そこに集まる人の質が大きく変わります。

ぜひこれからWebサービスを立ち上げる人も、いまWebサービスの会社で働いている人も、事業の成り立ちについて分析してみてください。

それでは事業成り立ちの3つのパターンを紹介します。

①解決したい課題がある

例えば飲食店で働いていて、飲食店のやり方に疑問や課題を感じ、それを解決するプロダクトをつくるなどのパターン。同じ課題を持った人が集まりやすく、課題解決の意思統一が容易なので、ブレずにプロダクト開発ができる可能性があります。ただし解決しようとしていた課題が思ったより小さくて、その課題が達成されてしまうと一気に成長が止まることもあります。

②市場を見つけた

今後一気にユーザーやニーズが増えそうな分野をいち早く見つけて、そこに向けた製品をつくるというパターン。サイバーエージェントやDeNAなどの多角経営のネットベンチャーはこういうイメージです。運良くブルーオーシャンに突っ込めれば市場を独占できる可能性があります。大きな市場を見過ぎてプロダクトがブレまくることも。

③技術を獲得した

誰も考えつかなかった新しい技術を発明して、それが事業になっていくというパターン。バイオベンチャーとかに多そうなイメージ、何かしらの研究から生み出されるという感じでしょうか。特許技術で、その技術を独占的に活用することができるかも。獲得された技術が、ユーザーの課題を全く解決できなかったり、お金に全くならない可能性もあります。

あなたの「なぜ」はなんですか?

新規事業が立ち上がるプロセスを3パターンに分けてみましたが、どの事業も成り立ちは複合的に絡み合っています。ですが1番をあげるとしたら…というものが、この中にはあるのではないでしょうか。それこそが、その事業をやる根源となるものです。

さて、あなたのやっているWebサービスもしくはこれからやろうとしているWebサービスには、「なぜやるのか」の明確は答えはありますか?一度立ち止まって考えて、この3パターンに当てはめてみると、うまくいっていないことの理由が見つかるかもしれません。

だんだん具体的な話やっていきます

Webサービスづくりに必要なスキルの話と、なぜやるのかの考え方について…というわりとふわっとしたものをお届けしましたが、次回からはもう少し具体的に、Webサービスの企画のつくりかたをやっていきます。

書き手:小島 芳樹
Webやスマートフォンアプリによるサービスを開発・提供する会社で働いています。
Twitter: @yoshikikoji

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