『システムを「外注」するときに読む本』はどうしたら読むべき人に届くのだろうか?

更新日:2017年6月22日

読みました。

システムを「外注」するときに読む本

内容はこんな感じ。
“システムの外注は失敗率が異常に高いプロジェクト。元IBMのプロマネで「IT紛争解決請負人」のシステム開発スペシャリストが、実際のトラブル事例や裁判例を元に、失敗の本質と原因を網羅した7つのストーリーから成功法則を導き出した1冊。今までなかった、「発注者」に向けた入門書の決定版!”
ダイヤモンド社の紹介ページより引用

技術的なことよりもストーリー中心に構成されていて小説感覚で読めるので、さらっと読み終わりました。営業から異動して、新規事業のプロジェクトを任された主人公が、自社システムの構築やITコンサル会社での修行を経て、立派に成長していくというストーリー。一見、地味なサラリーマンの話に見えますが、実際にあった炎上プロジェクトをもとにした話なので結構生々しい…。人によっては辛くて読み進められないかもしれません汗

内容は素晴らしい…ただ…

内容はホントすごく良かったんですよね。面白かったです。ただ、本当にシステムの外注について学ばなければいけないような発注者の方はこの本を手に取ってくれるんでしょうか?本当にシステム外注のプロジェクトを成功に導きたいと思っている人は、すでにこの本に出てくるような失敗から色々なことを学んでいらっしゃるのでは…?そして失敗を繰り返してばかりの会社やその担当者の方は、こういう本に興味を持ってくれるんでしょうか…?

長谷川博己と石原さとみでドラマ化しよう

これはもうドラマ化するしかないですよ。本じゃきっと届けるべき人には届かないです。長谷川博己と石原さとみで監督は庵野さんでドラマ化もしくは映画化しましょう。なんかぴったりじゃないですか?堺雅人とガッキーでリーガルハイ風にするのもありかと。地上波がダメならNetflixとかでもいいんじゃないでしょうか?

ベンダーの方はこっそりクライアントに送りつけてみては

まあドラマ化も映画化も…現実的じゃないですよね。クソ発注者めくたばれと毎日思っているベンダーの方は、クライアントにこの本を送りつけてみてはどうですかね。とにかくこの世から炎上プロジェクトが少しでもなくなりますように。とてもいい本でしたのでオススメです。ぜひ読んでみてください。

書き手:小島 芳樹
Webやスマートフォンアプリによるサービスを開発・提供する会社で働いています。
Twitter: @yoshikikoji

この記事が気に入ったらいいね・フォローお願いします!

『おすすめ本』の記事