AnyPayが正式ローンチ。国内のオンライン決済サービスまとめ

更新日:2016年9月2日

アトランティス創業者、グノシー元共同経営者で知られる木村新司氏が、新しい事業としてオンライン決済サービス「AnyPay」を正式ローンチしたと昨日発表されました。
決済サービス「AnyPay」が正式ローンチ、木村新司氏が狙うのはスマホ時代の“ウォレット”か

その前の日には店舗でのカード決済サービス「コイニー」から、オンライン決済のコイニーペイジが発表され、ここにきてオンライン決済サービスが大いに盛り上がりを見せています。
コイニー、決済ページが簡単に作れる「Coineyペイジ」を提供——WeChat Payへの対応も発表

そこで国内ではどんなオンライン決済サービスがあるのか調べてみました。

WebPay

2015年にLINEに買収されたWebPay。開発者向けに決済機能の埋め込み用ライブラリを提供し、様々なWebサービスに向けて決済機能を用意することができるサービスです。WebPayの利用料金は、1回の取引金額に対して Visa, MasterCardのカードでは3.25%、JCB, American Express, Diners Clubのカードでは3.40% のみ、月額9,800円のプロプランでは Visa, MasterCardの手数料が2.69%になります。

SPIKE

メタップス社のSPIKEは利用開始時も利用中も月で一定の売上を超えるまで手数料が無料です。月10万を超えると手数料が発生します。月額課金のコースも3,000円と破格の値段で、手数料はVisa, MasterCard 2.55%〜 + 10円〜/件。5,000円のコースにするとJCB、AMEX、Dinersブランドの追加ができ、それらブランドの手数料は3.4%+30円です。決済ページのリンクを設置するだけで利用が可能なため、開発者でなくても利用が出来そうです。

PAY.JP

BASE社によるPAY.JPは開発者による開発者のための決済API。シンプルなAPIと豊富なライブラリが提供されています。購入者向けのアカウントとしてPAY IDという機能もあるので、コレを使えば毎回クレジットカード情報を入力しなくても済みます。チェックアウトというインターフェースを利用すれば、ページのリダイレクトも必要ないとのこと。決済手数料はVisa,Masterが3.0%で、JCB, American Express, Diners Club, Discoverが3.6%。無料プランは用意されておらず、全て一律の手数料とのこと。月間売上1000万円以上の場合は手数料についてディスカウントができるようです。

Coineyペイジ

コイニー社による決済用のWebページを作れるサービス。開発者でなくても、例えば塾の月謝の支払いやリフォーム代金の請求など、あらゆるシーンで事業者が決済の仕組みを簡単に作成し、URLで共有できる内容になっています。これを使えばメールで請求書と作成したページのURLを送って、オンライン上で請求・決済が可能になります。手数料はVisaとMasterで3.24%。利用できるブランドが少ないですが、誰でも決済ページを作れるというのは魅力的です。

AnyPay

AnyPayはスマホで誰でも簡単に物やサービスの決済を提供できるサービスです。スマホでアカウントを作成し、売りたいものを登録、商品のURLが発行されるのでそれを購入希望者にメールやLINEで伝えるだけ。月額利用料・初期費用は無料、さらに手数料まで無料。売上が5,000万円以上の場合のみ2.8%の手数料が発生します。こちらも利用可能なブランドはVisaとMasterのみ。感覚的にはメルカリの決済機能だけ切り出した感じ。めちゃくちゃ簡単ですし、スマホだけでそれが可能というのがすごい。

まとめ

いくつかのサービスを比べてみて
・開発者向けに複雑な決済機能を簡単に組み込めるようにする
・非開発者向けに簡単な決済機能を提供する
・プランを用意し手数料を安くする
・ユーザーを増やして手数料を安くする
など、各社それぞれの戦略があるというのがわかりました。

個人的にはAnyPay、面白そう。これって事業者の人たちがうまく利用すれば今までと違ったサービスの提供の仕方もできるんじゃないですかね?今後が楽しみです!

書き手:小島 芳樹
Webやスマートフォンアプリによるサービスを開発・提供する会社で働いています。
Twitter: @yoshikikoji

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